世界最大のカマキリ・世界最大級のカマキリを紹介します。
カマキリは世界に約2000種。日本には緑色や茶色の種類しかいませんが、世界には宝石のような美麗種、幼虫が花に擬態している種など、様々な種類がいます。
そんな中でも、世界最大の大きさを持つ種類を紹介します。
世界最大のカマキリ
オオカレエダカマキリ Paratoxodera cornicollis
体長200mmに達する、世界最大のカマキリの1つ。枯れた枝のような胴体、脚に小さな葉っぱのような構造、目に植物のとげのような角など、小枝に擬態していると考えられます。
木にぶら下がり体を揺らし、風に揺れる枝に擬態することで、近寄ってきた昆虫を捕食します。
和名は枯れた枝に由来。英語ではドラゴンマンティスとも呼ばれています(英語のドラゴンマンティスは、近縁種及び別種Stenophylla lobivertexを指すこともある)。
東南アジアの1部(マレーシア、ジャワ島、スマトラ島、ボルネオ島)にしか生息していません。生きている姿を見るのが難しい、とても珍しい種類です。
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巨大な体に対して、カマは小さめ。脚も細いです。また、擬態するのが木の枝。
生態や形態から推測するに、活発なハンターと言うよりは、最低限のエネルギーしか消費しない受動的な待ち伏せスタイルなのではないでしょうか?
花の周りを主戦場にするタイプに比べ、獲物が近くを通る頻度が少ないでしょう。普段は消費エネルギーを節約しつつ、体を大きくすることで栄養やエネルギーを蓄えることに適しているように思います。
体に比して小さな獲物・獲物が少ない狩場・蓄え&節約生活 に特化してるような気がします。(個人の見解です。爬虫類を食べると言う記述もあります。)
Toxodera denticulata
こちらも体長200mmに達するカマキリです。オオカレエダカマキリに近いグループに属します(Toxodera、オオカレエダカマキリはParatoxodera)。
ニセハナマオウカマキリ Idolomantis diabolica
体長130mmほどですが、全体的に大きく、最大級のカマキリといわれます。
花に擬態しているカマキリの中で最大の種類。近づいてきた昆虫を待ち伏せで捕まえます。
胸部前面に色鮮やかな模様があり、前脚を上げて見せつけ、威嚇します。
世界最大のカマキリと日本最大のカマキリを比較
日本最大のオオカマキリ(Tenodera aridifolia)は体長100mm。
世界最大のカマキリは、体長にして日本最大オオカマキリの2倍の大きさ。
熱帯産の昆虫は、巨大です。ただし、鱗翅目や甲虫目のものに比べると、開きは無いようです。
20cmクラスのものは細長く、全体的な大きさで見ると、さほど大きくはありません。