私たちの身の回りには、別の何かに見えるものってありますよね。実は生き物の中にも、違うものに見えて仕方ない子たちがいます。
というわけでこの記事では、食べ物や楽器…といった「別のものに似ている生物5選」を紹介していきます。
1. ヴァイオリンにしか見えない生物 バイオリンムシ
Wikipedia
1つ目。似ているものが、そのまま名前になってます。この生き物の名前は、バイオリンムシ。そう、ヴァイオリンです。
この生物は甲虫の一種で、昆虫写真家の海野和男氏によって名付けられました。ヴァイオリンはもちろん、マンドリンやギターなど、少なくとも何かしらの弦楽器には見えますね。ヴァイオリンの胴のように見える部分は、前翅。体長10センチほどになる大きな虫ですが、体の厚さは5ミリほど。極端に薄いため、木の隙間に潜り込むことができます。
楽器に似ている虫として、個人的にミカヅキツノゼミも推したいのですが、どうでしょう?サザン・ガウというこちらの楽器に似ていると思いませんか?
2. 寿司にしか見えない生物 ウオノシラミ 及び カイコウオオソコエビ
2つ目は、こちら。Twitterで「サーモンの握り寿司」に似ていると有名になった生物です。この生き物は、ウオノシラミ属の一種。この個体を飼育している「アクアマリンふくしま」がTwitterで投稿したところ、「握り寿司にしか見えない」とバズ。
ウオノシラミは半寄生生物で、空腹時には魚に寄生して体液を吸い、満腹になると離れるという生活をしています。
そして、寿司みたいな生き物はサーモンだけではありません。「エビの握り寿司」もいます。こちらはカイコウオオソコエビという生物。えびの寿司から足が生えているようにしか見えませんね。
本種は有用性があることでも知られています。カイコウオオソコエビの体内の酵素を利用することで、次世代燃料として期待されているバイオエタノールを生成できる可能性があるそうです。
3. 目玉焼きにしか見えない生物 チチュウカイイボクラゲ 及び サムクラゲ
3つ目は、こちら。また食べ物系、目玉焼きにしか見えないと言われるクラゲです。
名前はチチュウカイイボクラゲ。この生き物が目玉焼きに似ていると言う感覚は割と万国共通のようで、英語圏ではフライドエッグジェリーフィッシュの名前で呼ばれています。
目玉焼きに似ている生き物は他にもおり、それがこちらのサムクラゲ。英語名を、エッグヨークジェリーフィッシュ(卵の黄身クラゲ)。生殖腺が黄色くなり、目玉焼きのような見た目になります。
4. 唇にしか見えない生物 サイコトリア・エラータ
4つ目は、こちらの植物。どう見てもなまめかしい唇ですね。こちらはサイコトリア・エラータと言う名前の植物。「娼婦の唇」や「ホットリップス」と呼ばれています。唇にそっくりの部分は花なのですが、この姿はつぼみの時だけ。開花すると、中から花の組織が出てきます。
デフォルメした人間の唇に似たところで、植物にとって何のメリットもないわけですから、これは偶然と言えるでしょう。
5. ドクロにしか見えない生物 キンギョソウ
5つ目は、こちら。ホラー画像ではありません。キンギョソウの仲間の植物で、花が枯れた後、種を包むさやがドクロのような形になります。キンギョソウは、金魚のようなきれいな花を咲かせることからこの名前がつきましたが、花が枯れると、このような恐ろしい姿に豹変します。
その見た目からか、昔は魔力があると信じられていたようです。
今回は以上です。ありがとうございました。別の記事でお会いしましょう。